神風連ってなんだろう?

聞き慣れないと思われる方々も少なくないはず・・・

世間は「歴女」がブームらしく、戦国武将に思いを寄せる?馳せる? 女性たちを差して使われている言葉ですが、

その女性たちからも

「神風連って初耳ぃ~」って言葉が

返ってきそうです。

では、「ラストサムライ」は?
とたずねると、女性に限らず老若男女 「あぁ~」とご存じの方々も多い 。

そう、あのハリウッド映画の原型が「神風連」と「西南の役」

映画をつぶさに見てみてゆくと、主役の「オルグレン大尉」の来日が1876年(明治9年)政府軍との最後の戦闘が1877年(明治10年)

そうなんです。1876年(明治9年)は「神風連の変」、1877年(明治10年)は「西南の役」勃発の年なんですね。

 さらにもう一つ、あの見る者に強い感動を与えたラストシーンの戦闘開始は5月25日で、湊川で討ち果てた楠木正成翁自刃の日でもあり、映画の脚本・構成は我が国固有の価値観「道義と国体(※)」に殉じていった日本史上の出来事に重ね合わせてあることが判ります。

 歴史的には、西南の役で幕末・明治維新以来つづいてきた「内戦」が終決し、国家が一つの方向性を目指して本格的に歩み出した年とされておりますが、その最大「戦」のきっかけとなったのが「神風連の変」です

神風連=「しんぷうれん」と読みます

国体(※):国家の体裁、国柄を意味します

当時は頑迷偏屈な集団の反乱として「神風連の乱」が一般的呼称だったのですが、後に「反乱ではない」ことが、理解され「乱」は「変」にあらためられ「神風連の変」が正しい表記となりました。

 しかし、今日でも多くの書物などでは「十把一絡げ」に「不平士族の反乱」として扱われていることを残念に思います。

教科書的には、外圧など様々な時代の変化に対応しきれなくなった、徳川幕府の治世に限界が生じ、危機的な内憂外患の国家を立て直そうと尊皇攘夷を旗頭に、勤王の志士たちが集結し大政奉還を成し遂げ、理想国家再構築の始まりが明治維新とされておりますが、いつしかその方向性は変容し、ついには絶対に壊してはならない歴史や伝統文化に止まらず建国以来の根本的理念「道義・道徳」の崩壊が国家国民に生じ始め「日本らしさ」ももはや風前の 灯火のように消え失せてしまおうとしていた。

 

明治維新は、数百年間の生活習慣を捨て、全く異質な新しい価 値観での暮らしを余儀なくされた時代であって、現代を生きる私どもには想像することすらむずかしい時代の大転換が幕末明治維新期です。

日本の歴史ってどれくらい長いかご存じですか?

世界最長の2000年以上の連続した歴史と伝統を有しており、これを礎とした理想や理念「道義」が重んじられ続けてきた国家で、今日でもその価値観はかわらずに脈々と息づいております。

 その「道義」も時代の急激な変化とともに瓦解へと向かい、最も大切な「日本らしさ」が消え失せようとしていた。 つまり、「日本らしさ」この一筋をひたすら守ろうとした事変が「神風連の変」です

写真の絵馬は神風連一党奉納の「蒙古襲来の絵図」です

神風連の神風(しんぷう)はこの文永・弘安の役に勝利をもたらした神風(カミカゼ)になぞらえてあります。

 神風連という名称は俗称で、正式には肥後敬神党(ひごけいしんとう)と言います。

 多くが士族出身者で、浪人であった彼らは明治7年、神社の祠官(今日の神主)の採用に当たり、任用試験に出題された内政と外交に関わる記述で、申し合わせたかのように「蒙古襲来の神風」と答えたため、試験官が 「彼らはまるで神風連だ」と呟いた一言から始まるそうですが、実際のところ肥後敬神党より神風連が周知されている言葉です

 

当地熊本では集団を「連」と呼ぶところも手伝っております

元の名を大野鉄兵衛(おおのてつべい)といい、安國(やすくに)と号された。

肥後国学の祖「林櫻園(はやしさくらその)翁」との縁により新開大神宮の第17代宮司として奉仕され、その人望から神風連首領として明治9年(1876)を迎えられる。

 

近代化へのステップであった『断髪令』『廃刀令』は武士の魂を奪うものと、一党は過敏に反応した。

 無理もない。

武士とは『国』を護ることが勤め。

 その国を守ってきた『刀』日本刀は国家そのもの。国柄そのものである。

つまり、「日本らしさを捨て去れ」と云うことに等しい法令には直に従えないのが、まだ多くをしめていた武士たちの思いであったことは想像に難くない。

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